今年も残すところあと1日。
Twitterでちょっとだけ書きましたが、実は恋あたに関してもやもやしていたこともあり、忘年の意味もこめて今年中にここに書き残しておきたいと思います。
はじめに言っておきますが、倫也さんと森七菜さんへの批判などはまったくありません。むしろお二人とも演技が上手くて自然だからゆえのストーリーや設定に対するモヤモヤです。倫也さんは言わずもがなですが、森七菜さんマジで演技が自然すぎてビビります。ドラマだけでなくバラエティとか見てても常に自然で楽しそうにやられてる姿めちゃくちゃ好きです。
とは言っても恋あたが大好きだった方には多少なりとも嫌な気持ちにさせてしまう可能性が多少なりともあるやもしれぬので(多少なりとも)、その心配がある方はここで一旦離脱していただいて中村倫也さんのブログを読んで穏やかな気持ちになってください。
なぜモヤモヤするのか
さて、最初に言っておきます。僕が感じたモヤモヤはシンプルに
恋あたのヒロインとそのお相手が無神経に人を傷つけすぎている
ということです。
Twitterで見かけた言葉を借りると、メインの2人がヒールすぎるということです。
最初のきっかけは恋あたを一緒に見ていた彼女の「こういう女性(井上樹木)、身近にいたら苦手だなぁ…」という何気ないひとことでした。
はじめは僕も、我らが倫也さんの出演ドラマということで、リアルタイムで実況するほどの盛り上がりっぷりでした。
中村倫也さんのメガネ耳かけシーンがあまりにも強すぎてテレビの液晶が破裂した#恋あた
— すぽんじ (@nemui_sponge) 2020年11月17日
この嘘ツイート大好き。
しかしなんとなく違和感を感じ始めたのが5、6話あたり。
まあそれまでにも何度か「ん???」って思うようなところもなかったわけではないんですが、四角関係が崩れ始めたあたりから顕著になってきたわけです。
もともと僕は恋愛ドラマにおいては恋が実る役より、ぎりぎりで実らない切ない役の方が好きです。
花男では道明寺より花沢類が好きだし、はじ恋では由利くんより雅志(雅志ぃ…)と山下くんが好きだし。
でもそれは、それ以上に「まあこのヒロインとお相手の男性だったら負けてもしょうがないか」って思えるくらい主役パートナーが応援したくなるキャラだからこそであり、それによって切ない役が良い切なさを持てるからなのです。
でも恋あたは残念ながらそうは思えませんでした。これは僕がどちらかというと好みの傾向が女性に近いというのもあるかもしれません。
まずヒロインの井上樹木。
彼女はヒロインにありがちな自由奔放な無鉄砲キャラ。だからこそなのかもしれませんが、里保さんとアサバァが付き合ってるって分かっているのに、好きって言っちゃうし、諦めるって言っても結局諦めないし、好きな人がいるのに告白してきた男性ととりあえず付き合っちゃう。ドラマのヒロインであるならそういうところに気を遣えて察することのできるキャラ・性格であってほしかった。森七菜さんの演技が自然で上手いからこそ余計、樹木の身勝手さが目に余ってしまう。
一番きつかったのは最終回で樹木が新谷と里保に対して「(みんなクリスマスイブに予定があって)楽しそう…」とつぶやく場面。
いや無神経すぎん??
人としての何かを失ってるんか???
僕がまこっちゃん里保さんの立場だったらそこで樹木を殺してしまうかもしれん。そして明智五郎さんに追われる。そしてマリアファミリーの一員に…
(ドラマ違い)
でもヒロイン補正がなかったらこのシーンはちょっとやばすぎる。
脚本からそうだったのか、プロデューサーや演出側でそう変わってしまったのか、色々ありそうでめちゃくちゃ気になる。
無神経に人を傷つける場面が多すぎて、樹木推しの方には申し訳ないけど、どうしても樹木ちゃんがんばれ〜とは最後までなれなかったな、、、
アイドルをクビになったのもセンターの若い子が現れたからみたいな描かれ方してたけども、本当に樹木本人は頑張ったんか??センターの子を言い訳にしてない??とか、
店舗研修という名目で好きな人に会いに行ってるの何??それで給料出とるんか??そりゃスイーツ課の人も神子さんも怒るよ???とか、
もうなんというか樹木のだらしない面が気になりすぎて、あそこまで振り切る必要はあったんだろうか…もはや森七菜さんがこの役を演じることに得はあったんだろうか…とすら思えてくる。
最後に里保さんがまこっちゃんに「キキかじりのインスタで唯一コンビニスイーツ以外の投稿が新谷があげたケーキだよ」的なことを伝えてまこっちゃんめちゃ感動してたけど、いやいやいや…
それじゃ収まらんて!
まこっちゃんも里保さんも報われんて!!!
その2人は誰よりも幸せになってくれ!!!!!
そして社長も社長である。
みんな言ってる、まこっちゃんの告白ターンのときに、謎の探知能力によって樹木の居場所を判明してダッシュで駆けつけるという意味不明な行為。
あそこで無理やり邪魔してくる男より、そこは身を引くのを視聴者は待ってるはずだしそっちの方がどう考えてもカッコいいのに、そんなのお構いなしに告白するアサバァ。
直前に「選ぶのは彼女だ」的なこと言っていたのは何だったの???
急なキャラ変についていけなかった。
スノードームを未練たらたらに車に置いておくのも謎だし、温泉行ってること彼女である里保さんに説明しないのも謎だし。
アサバァは恋愛においては素人というか子どもだもんね…ではさすがに許されないぞ!!!
なぜここまでメインの2人が気になってしまうのか
メイン2人を受け入れられない大きな理由、それは
“ドラマで重要な憎まれ役の存在がいない”ことにあると僕は思う。
一応は神子社長がその位置にいるのかなとは思ったけど、彼は会社のためを思ってアサバァをやめさせたわけだし、スイーツ審査のときも正確な舌を持ってるからこそのあの冷たさであるわけで、実際2回目の審査のときには最高のツンデレ度合いで美味しいって伝えたし、一岡さんへの不思議な告白と神子さんらしいプレゼントで視聴者の評価は爆上がりしたので、実質憎まれ役ではまったくなかった。
ここで里保さんとかまこっちゃんにもうちょっと悪い面があれば、メイン2人に感情移入できるものの、もはや悪いところがまったくなく、それどころか聖人君子かってくらい良い人すぎて、かわいそうな当て馬役でしかなく、樹木とアサバァを受け入れられないのも、もはやしょうがないよねと思ってしまいました。
樹木とアサバァがどちらも思考が子どもすぎて、ピュアな恋愛というのは間違ってはないけど、キュンともすんともしませんでしたね。。。
モヤモヤを書き連ねてみたらなんだかスッキリしてきた気がします。
結局のところこれだけ恋あたのことを考えて振り回されてるということはこのドラマをつくった側の思う壺なのかもしれませんね。
願わくば次、倫也さんが演じる役はプロポーズ大作戦の多田先生的な役であってほしい。(僕の中で去り際も最高にカッコよくて切ないランキング殿堂入りの役なので…)
そして最後にこれだけは言いたい。
社長を解任させられた直後の倫也さんのビジュアルは最高。